悠遊上海
毎日が好吃(おいしい)!


2004.11月23日〜27日 いつしか恒例になった秋の上海旅行に行ってきました。
今年は何が私を喜ばせてくれるのか。魅惑の上海!3年連続3回目の大陸上陸!
by.編集ちょん

   3時間で上海...
 HP更新作業が終わらず徹夜で上海へ旅立つ。朝はまだ元気で「徹夜でも平気!」と思いつつ機内で音楽でも聞きながら寝るかとオーディオを触っていたら壊れた。去年も操作方法がわからないまま3時間を過ごした。どーせ機械オンチですからぁぁ〜、残念!!
 寝るには短い3時間(まして機内食アリ)で上海浦東国際空港に着陸。この空港はひたすら横に長く、一番端の到着口から入国審査口まで薄暗い廊下を直線距離歩いて約7分はかかる。
 迎えに来ていた現地ガイド(翁夏君)のは結構イケメンの部類に入るのではないかと思うようなメガネをかけた好青年であった。マイクロバスに私たち以外に日本からの客が2人。この2人は上海が始めての様子。バスの中でいつもの「旅行の注意」を聞く(フリ)。その2人が夏君に「おいしい上海蟹のお店はどこですか?」と聞いてる。夏君は「王宝和ですね」と答える。確かにいいらしいが値段もそれなりではないか!ここ上海には安くてもおいしい蟹がいくらでも食べられる。私が「老正興でも食べれるよ。あなたたちが泊まるホテルからも近いよ」というと。夏君は「え?あそこでも食べれるのデスカ?」と。「・・・食べれるよ。おいしいよ。」と言い2人に私が場所を教えた。2人に比べて冷静な私たちの態度が気になったのか、夏君は「シャンハイは、何回目デスカ?」と聞くので「3回目だよ」と答えると「プロですネー」と。ヨイショすることも忘れない。「夏君オススメの麺の店教えて」と聞いたら「えーっと。アリます!あそこですねー。うぅーんうぅーん;」といったまま店名も路の名前もでてこないらしく「えーっ、えーっ」言ってる。もういいやと外を眺める私たち2人。ダメだ、当てにならないこのガイド。私たちの中で信頼度ゼロになった瞬間。
 ぶらぼー!ぶらぼー!!
 3年連続3回目の上海に到着。今年もガイドは私。スケジュールに無駄がないようにあらかじめの予習は怠らない。4時すぎにホテル到着。さっさとガイドと別れ、石門一路そばの屋台街呉江路に行き生煎(シェンジィェン)を食べ、その後上海雑疑団を見る予定。泊まったホテルが花園飯店なので石門一路までは徒歩で行ける。
 呉江路のその店『小楊生煎館』を見つけることは簡単。それは、行列が出来ているから。上海は意外に行列が多い;。ちょっと並んで生煎と牛肉スープを頼む。生煎はちょっと大きめで皮は厚く&カリカリ、中には甘い肉汁が多く入っている。食べるときは要注意。とにかく後から後から客が来る、すぐ隣に2号店があるからその人気ぶりがうかがえる。ガイドの夏君もここは大好きだと言っていた。牛肉スープはカレー風味に山ほど香菜が入っているが香菜独特の香りはあまり気にならなかった。コクはあるものあっさりした一品。呉江路をフラフラしているとまたしても人だかり。とりあえず並んでみるとエッグタルトだった。(どっちかというと、タルトよりチーズケーキの方が人気のようだったけど。)とりあえず、食後のデザートに2つ購入。またしても熱々!!ヤケド注意。
 上海雑技団の小屋まではそこから徒歩5分。チケットセンターで本日分を購入。上海では最高級の娯楽だろうチケット代は60元。(先ほどの生煎が2元)上海雑技団の技は神業!の連発で面白い。ショーが進むにつれて技が高度になっていく。途中、観客を巻き込んでのお遊びなどもあり、ショーとしても完成度が高い!ちなみに観客の8割は欧米の観光客。「おぉー!」「うぉー!」「ブラボー!!」と拍手喝采。この感動と驚きは是非、ライブでご覧ください。 終演は9時30分。夜食を食べる予定だったが、お互いかなり疲れたので明日からの行動に備えて今日はホテルに帰ることへ。しかし、その晩2人が空腹と戦うハメにはったのは書くまでもない。
 
 食べマース!並びマース!日本人でーす!
 地下鉄に乗って河南中路駅まで。ここは上海屈指の観光地。南京路を歩いて河に突き当たると目の前には何度見ても「誰がこのデザインに許可を出したんだろう」と不思議に思う東方明珠塔にグランドハイアット、上海の高層ビル群が見え、振り返れば租界時代の重厚でクラシカルな建物が立ち並ぶ。それを横目に黄浦江を下る。黄浦公園の先にある「外白渡橋」が今回の目当ての橋。この橋は上海市で最も優れた建築物としての評価が高い。それを渡り、旧日本&ロシア租界へ。しばらく散歩した後、タクシーで豫園(ユーユエン)へ。
 今年も食べます、南翔饅頭店の小籠包。ここは地元でも人気の店。毎年2階のレストランで席取合戦を繰り返していたので今年は1階のテイクアウトにしようと並んだら30人待ちほどの列だったのにちーーーっとも列は進まない。友人としゃべりながら待っていたら上海人の列に日本語という不協和音が目立ったのか、1時間ほど経った時に前のおばちゃんが我慢しきれず振り向き中国語ですごい勢いでしゃべりかけてきた。私たちは「??」それでも必死に「我是日本人!」と言えば、周辺の人たちも「あぁぁ〜日本人ね」と納得している。その納得してる人たちの多いこと多いこと。相当目立ってたらしい。そこから指差し会話や筆記でコミュニケーションを取り、前のおばちゃん、後ろのおじちゃんと仲良くなった。購入までに約2時間半を要し、やっとありつく。(2階の方が早かったかも)16個入り8元。すぐその場で食べる熱々の小籠包は、生地はモチモチ。そして肉は甘く汁は一滴とも無駄にしたくない味。おじちゃんたちは「おいしいか?おいしいか?」と聞いてくる。もちろん、返事はタダ1つ!「很、好吃!」笑顔で応えればうれしそうな顔をする。
 
 やはりあなたがNO1!

 しかし、16個は多い。満腹のままお土産探したりフラフラ探索。豫園そばにある上海老街で茶器をみたり雑貨、骨董などを見て回る。しかし気分はすでにあのお店。去年みつけた生煎の店。まだどのガイドブックにも載ってない!「その味は上海蟹を抜いた!」とは同行者の過去のセリフ。その名も「阿大碗麺館」私も昨日の店よりこっちの方が好き。厚い皮はふかふかでコゲ部分がカリカリッ!このコゲ加減が絶妙。肉の臭みも全くなく、ふっくらした具に肉汁は本当に甘い。あまみとうまみのバランスもよくてやっぱりあなたがナンバー1!!今年の友人の名言は「来年はこれだけでいいや。」一瞬、「え?」って思ったけど。そうだな、来年は一番先にココに来よう。
 上海老街を走っている方浜中路をひたすら歩く。河南南路を渡るとそこは観光客ゼロになり雰囲気ががらっと変わる。ここは下町みんなの道。八百屋あり、果物屋あり、食堂あり。頭の上には洗濯物が干してあり、家の前で髪を切ってもらってる男の子がいる。皆様のお邪魔にならない程度に写真を撮りながら歩いた。歩いて歩いて新天地到着。去年の宿が新天地88だったのでここは、去年満喫済み。「一茶一坐」でお茶とマンゴープリンを。この店はチェーン店なのでいろんなところにある。午後のおやつ時をちょっと回った時間。木漏れ日の差すレトロモダンな店内でっぼぉーっと過ごす時間は贅沢極まりない。その後、今年もLA MAISONのジェラートを食べる。濃厚でコクがあってすばらしい!今年はマンゴー。オススメです。
 
 江南の古鎮 清明時代の風に触れる旅

 今年こそは、粽のふるさと朱家角に行くぞ!と、計画。江南の古鎮であり歴史は古く、明清時代に繁栄し今のような街並みが造られた。その中でも朱家角は上海から一番近い水郷の街。上海からは車で90分ほどでいけるので日帰りにはちょうどよい。平日でも観光客の数に驚く。さほど広くない街全体が観光地となり、メインストリート北大街は細い道に隣向かいと飲食店や土産や粽に角煮の店が並ぶ。
 マコモの葉で包んだ粽や豚の足煮、レンコンの穴にもち米を詰めて甘く煮た蓮根煮が名物。どれも砂糖醤油でゆっくりじっくり煮たもの。コクと旨味が凝縮された味。豚の足煮の豪快さには驚く。食べたいけど、あまりに大きくて旅行者には厳しいかなぁ。是非、トライした方は感想を教えてもらいたいものだ。デザートには、『草団子』かぼちゃの葉ともち米の蒸し団子。甘さ控えめの餡子がはいっている。少し生っぽい香りが残るがそれもまた素朴な味ゆえ。
 船に乗って水郷を巡る。船頭さんが歌を歌ってくれたり船を漕がせてくれる。のんびりや風情に浸りたいと思っても「ここが撮影ポイント」だの「こっちを見ろ!」だの船頭さんはほっといてはくれない。観光馴れしているせいかサービス精神の豊富さに最初は困惑するものの顔も自然とほころぶ。
 昼食は北大街の端、放生橋の側にある『一亨館』。テラス(とはいいにくい;ベランダ)からは河が見える。この地方の名物である『田ウナギ』を使った「ウナギの香味炒め」の見た目はちょっとグロテスクだがその味はコリコリした食感と香味のスパイシーさがクセになるひと皿。「マコモとネギの醤油炒め」も醤油味。少し、苦味があるマコモだがごはんが進む素朴な野菜料理。
 のんびり食べ歩きをしながら水郷を眺める。半日旅行ならではのひとときが味わえる。上海の周りにはたくさんの水郷があるのでお気に入りの街を見つけて!次に訪れる水郷は決まった。でもまだ内緒。
 毎晩のお夜食
 毎晩、「もうお腹一杯!もう食べれない!」と叫んだのにホテルに戻る時、手には必ずその日の夜食が握られている。一番のヒットは上海2日目の朝刊にも載っていた「珍宝三角」というマクドナルドの新商品。食べやすいようにラップロールを三角形をしたもの。照り焼きチキンと米のフライ(これが意外な組み合わせ)がサンドしてあり、味は黒コショウがかなりきいたスパイシーなもの。スパイシーさをうまく調和してるのがその米のフライ。中国では黒コショウが流行っているのか。ケンタッキーの目玉商品も黒コショウだった。どちらもかなり「辛い!」ラップロールはなかなか旨い!日本でも発売しないかなぁ。(強く希望)
 今年もお世話になりました百盛百貨の地下スーパー。お値段は高いが商品は多いし、なんといっても広い。その脇に「Pony」という日系のケーキショップがある。そこのショートケーキを購入。生地はポソポソしクリームは多少重たく感じたものの想像よりレベルは高い。甘さも控えめで「うぅーん、いいんじゃないの!」と、うなった。値段からみればケーキは高級品になりそうだが駅でもどこでもケーキを気軽に買える。朝はたくさん並んでるショーケースも夕方には空っぽになっている。みんなかなりのsweets好きと思われる。そして、LA MASONのマドレーヌ。一番高かったのに一番おいしくなかった。ポッソボッソしていて、「イマイチ」な味でがっくし。(涙)
 上海市内のいろんな場所にあるウサギがトレードマークのカフェの薬膳ゼリーは温かく中には甘さ控えめの豆が入っていてGOOD!「上海海老亀」も去年日本の雑誌に載りまくったらしく雑誌に載っている高いゼリーを薦めてきた。でもその誘いをひたすら断り一番シンプルな亀ゼリーを食べる。次の日はお肌ツルツル。効果テキメン!そして、ジンジャーミルクは体の芯から温まる。
 
 毎日の悩み
 それは、どこでご飯を食べるか。短い日程に行きたい店の膨大さ。そのバランスの悪さに毎度毎度悩まされる。友人とどこに行くかを相談すると、お互いに何度行ってもまた行きたい店が出てきてしまう。そのせいか、あまり開拓されないのも事実。何かと粉料理が多い中国料理。腹持ちがよい上におやつもたっぷり食べている&お茶もしっかり飲んでいる。そのために夕飯が入らないということもしばしば。それでも行きました!毎晩&毎昼のお勤めに。
 今年は、上海蟹ではなく、上海蟹のミソを使った料理を多く食べたいとの同行者のリクエストがあったのでまずは、毎度お世話になっている滄浪亭(淮海路)へ。私が選んだのはその名も「蝦蟹麺」(最高額の42元)エビと蟹ミソがふんだんに入った塩味スープの麺。まろやかであっさりした味。同行者は「蟹粉菜心麺」蟹ミソ、チンゲンサイを炒めたもの。スープは同様に塩味だが少し濃い。滄浪亭は蘇州発なので隠し味として砂糖が使われ甘みある味付けが特徴。日本の麺に近くコシがある。(上海の麺の多くはコシが弱い)私個人的にはとても好きな店。
 電車を乗り継いで朝食を取りに行く。(初3号線!)かつての文人街、多倫路そばにある「飛龍生煎」へ。目当てはいろいろな場所で食べ比べをしている「生煎」ここのは皮は薄く肉汁も多い、肉もほかの2店に比べるとミンチ具合が大きめ。全体的にしっとりしているのが残念なところ。やっぱり上海老街のが一番。それとお粥とピリ辛スープを食べた。地元で人気店とあったが、ものすごい原色で飾られた店内からそれを想像することは難しい。
 南京東路にある行列必至の「沈大成」はその看板の大きさからも人気が覗える店。1階は焼小龍包やきな粉もちを売り、2階では上海点心を楽しむことが出来る。お昼だったので少しだけ点心を食べるために2階へ。あまり広くない店内が意外だった。八宝飯(もち米の中に餡子がはいっているおやつ系)、焼餅(小麦粉をこねてかまどで焼きあげる中にはベーコンとネギ。街中の屋台でもメジャー。)かぼちゃ餡のゴマ団子に、上海版麻婆豆腐(豆腐が厚揚げに近くピリ辛で美味)。点心なので量は少ない、種類多く食べるにはもってこい。(2人ではさすがに限界というか、限度がありましたぁ〜。)
 ギネスブックに載ってる店がここ上海にはある。庶民的な四川料理の店「潔尓精川菜館」。いたって普通のその店でそうめんより細い豆腐を食べることが出来る。鶏とホタテからダシをとった少しとろみのあるスープに極細切りされた豆腐が入っている「文思豆腐」。去年、2人旅にスープを頼むとバケツのような量が来てしまいもうスープは頼むまいと思ったのだがこれは別。(ま、結果的には5〜6人前くらいの量がきたけど)あっさりして、どんどん食べることができるが一向に減る気配はなく、永遠食べ続けるのでは?という恐怖すら感じる。(笑)でも体の中から温まるその味は一度試してみる価値はある。毎日の食事で疲れている胃にもやさしい味だし、それに、なんといってもギネス級の技。小麦粉をこねて焼いた皮で回鍋肉を食べる「回鍋肉狭餅」もオススメ。坦々麺もチョイス。汁なしでラー油に浸かってるという代物で日本のそれとはずいぶん見た目も違うがそれほど辛くはなくクセになりそうな味だった。(やっぱり麺はふにゃふにゃ;)上海デザートの定番といえば、お湯のつかっている小さなごま団子。蓮華にすくって口にぽっこ!中から黒ゴマの餡がとろぉ〜♪美味です。
 今年も行ってしまった。「圓苑」たぶん日本人には最も有名な店ではないだろうか。どのガイドブックにも必ず載っているし、香港スターもお忍びで通うという名店。総料理長はまだ29歳というから驚きだ。油を控え伝統的な上海料理を現代風にアレンジ。その味は、3年連続通っても「やっぱり行くかな!」という気になるのだ。この日も店は満員、大賑わい。前菜には「牛タンスモーク」(お酒が飲めたらさぞいいだろうという味)「アスパラの蟹ミソソース」アスパラのシャキシャキの食感に旨味が濃縮された蟹ミソのあんが贅沢にかかっている、絶対に頼むべし!な1品。名物「紅焼肉」豚の角煮の見た目はいかにも「濃そう!」だがまったく脂っこさも感じさせることないのでパクパクと口に入る・・・・(誰か止めてぇぇぇ)次の日のお肌の調子の良いこと!上海を代表するスープが「扣三絲(コウサンスー)」。材料のダシが効いたあっさり味のスープにシイタケ、タケノコ、鶏肉の細切りが入っていて、それをさらに細切りにした具で包んであるという手の込んだ料理。細り切りされた具の繊細さも美しいスープ。そして焼きそば。個人的には屋台で食べる焼きそばのほうが大味で好きだったけど、ここは一流店。上品なお味でした。デザートはもちろんゴマ団子。湯に酒粕が入っていて甘いシロップ、アクセントに金木犀の香り。リッチなゴマ団子。是非是非、お試しあれ!
 よく食べた。でも食べたりないというのが正直な感想。毎年同じことを思いながら帰国する。この取り止めのない欲望はどうにかならないものかと・・・いつも思うのでした。

 番外その1
 旅行に行くだけでそのリラックス効果しているはずなのにさらなるリラックスを求る。今まではとにかく動け動け!の旅行が多かったが、最近はのんびりすることを覚えた。全ては茶館の存在だ。葉を買う場合でもいろいろ香りを嗅がせてもらい茶葉を吟味する。茂名南路にいつも行くお茶屋がある。ここのオーナーは女性で日本語が少しできるのでいろいろ質問することも出来るし、お値段もリーズナブル。どうして茶器は値段まけてくれるのに、お茶はまけてくれないの?と聞いたことがある。すると、オーナーは「茶器は人間の手でいくらでも作れるからオマケできる。でも茶葉は自然のものだからいくらでも作ることは出来ない。」と。ちょっと納得。
 上海のいたるところに茶館はある。1杯で何時間も居るのはザラ。お茶を1杯頼めばお茶請けのお菓子は食べ放題という店も少なくないので、飲み続け、食べ続ける。中国では昔からお茶で身を滅ぼす人がいるくらいお茶を飲む。(ま、身を滅ぼすのは高級クラスのお茶の場合だけど)みんな、MYコップやMY水筒を持って動く。汽車の中でもお湯をくれる。店などで出される小さな急須に小さな茶器で飲む「工夫茶」と言われるスタイルは中国の広東省潮州人の裕福な人々のグルメ趣向だったという説もある。それが海を越え台湾で確立された。台湾での工夫茶法は面倒な決まりごとが多いが、その優美さと香り高いお茶を楽しむ面白さが注目され今や、いろいろな場所で楽しめるようになった。
 衝山路駅の脇にある「唐韻茶坊」は個室だけでも20室はある巨大な茶館。茶のメニューだけで何ページあるのだ!というくらいのベージ数。もちろんお茶請けは食べ放題。ランチや夕食の時間になればそれも食べ放題になるというから驚き。でも安っぽさはなく(お茶も結構な値段)モダンで落ち着いた雰囲気の店内で居心地はこの上なく良い。今年は司馬遼太郎の「街道をゆく〜中国・江南」を持っていって茶館で読む!と思っていたがとにかくしゃべり倒して数時間をすごした。好きなスタイルで楽しめるのまた茶館の楽しみ。

 番外その2
 今年はやっぱりこれでしょー!リニアモーターカー。日本ではまだまだ実験段階なのに上海では去年から実用化されている。もちろん、乗ってまいりました。地上ではおそらくこれが最高速度でしょう、430km/h!!動き出して1分しないうちに100km/hまで加速、その後はぐんぐんスピードがあがり3分程度で430km/hに到達し、1〜2分後には減速。車で1時間の道のりを約7分で走ってしまう。揺れもなければ音もしない(モーター音はするけど)。自分がそんな速い列車に乗ってるなどもそんなに感じることはない。友人は「ちょっと右に傾いてる・・・・」といっていたケド。短い時間にデジタル表示される速度計を見て、外を見てとせわしなく落ち着いてはいられなかったが、かなりおもしろかった。でもその運賃が高い。80元するので利用者が少ないらしい。中心街からも離れてるし、地下鉄で行くにしても大きなスーツケースを抱えてだとめんどくさい様子。土産話の1つにいかが?

           ★☆魅力溢出的上海&上海的魅力什?★☆
 さすがに今回は「同じ場所に毎年行ってどこが楽しいの?」といわれた。確かに上海はそんなに観光する場所もないので1度行けば充分という人もいる。でも上海を中心にすれば杭州にも蘇州にも近郊の水郷にも行くことが出来る。ポケットに小銭とカメラを忍ばせて街を歩く楽しさ、気軽に旅ができ、行けば行くほど知りたくなる街が私にとっての上海だ。来年もまた・・・・・。


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